お父さんは敵か味方か2022.4.27
入塾希望者の面談の際に多いのは
お子さんとお母さんが一緒に来られるパターンが一番多いです。
次に、稀ではありますがお父さんとお母さんがお子さんを
伴って一緒に来られるご家庭です。
こういったご家庭は往々にして、家庭での学習への関心が高いご家庭が多いです。
お父さんお1人で来られるケースはあまりありません。
よっぽど、学習に熱心なお父さんなのか
子供のことの主導権を握っているのがお父さんなのかだと思います。
たいていのご家庭ではお子さんのことに関してはお母さんがされていることが
多いので、塾の面談などもお母さんがいらっしゃるケースが多くなるのは
納得できるところです。
では、このお父さんの立場なのですが
子供の学習においてのお父さんの立ち位置は
お母さんほど熱心ではなく、どこか第三者的立場にいるように感じます。
ですから、お母さん的には
『子供が全然勉強しなくて、学校のテストも良くないし家ではゲームばかりなので
せめて、塾で学校の授業がわかるようにしてほしい。ゆくゆく受験の時に困らないようにしてほしい。』
という相談内容なのですが、
お父さん曰く
『子供がやる気にならないなら、無理に塾に入れても無駄だし、受験の時期になったら
周りをみてやるようになる。』
ということで、通塾を見送るなんてことがあります。
せっかく、体験授業でお子さんも少しがんばろうかな。なんて思ってくれていたのに・・・。
やる気がないんじゃなくて、何から手を付けていいかわからないだけで
その筋道を立ててあげれば、子どもたちは意外にも学習を始めてくれるものなんですけどね。
以前、小学校の時に通塾してくれていたお子さんが中学入学を機にいったん退塾されたことがありました。
理由を伺うと、中学で部活動が忙しくなるしお父さんが志望校が決まってから通塾をすればいいとの
ご家庭での判断だったそうです。お母さんはせっかくだからこのまま通塾してほしかったとのことだったんですが。
結局、中学2年生の2学期に再度通塾を始めてくれましたが、
その時にはかなり学習も遅れていて追いつくのが大変な状況でした。
志望校に関しても、その遅れが響いて内申点が足らない状況。
受験は厳しいものとなりました。
その結果をふまえてなのか、ご兄弟は中学1年生の入学と同時に通塾を始めてくれて
現在、好成績を維持できています。
受験の際には内申点をもう少し伸ばして都立も上位校が狙えそうです。
さて、お父さんは敵なのか味方なのか。
味方になってくれるお父さんでいて欲しいですね。